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真珠湾攻撃総隊長の回想/淵田美津雄自叙伝/中田整一 [本]

太平洋戦争時の海軍内部の功名争い、ミッドウェー敗退の内情など、外部の後世の者には想像も出来ないことでした。また、戦後一切の公職を断った井上成美、ニミッツ元帥など、軍人をステレオタイプで見てはならないと知らされました。
天皇の人間宣言で、軍人勅諭・戦陣訓を軍人の是としてきた人生が崩れ、人間の創ることに絶対は無いこと知らされ、聖書に触れ、変わらないのは主なる神様のみだと気付かされた、と証されています。人間の知恵、どんなに修養の道を歩んでも人の為す事には限界がある。聖書が教えるとおりです。
そのときである。突如、イエスの啓示が私に閃いた。私はハッとした。
「彼らをお赦し下さいという彼らの中に、お前も含まれているのだぞ」
との啓示であった。すると次の祈り「彼らはなにをしているのか分らずにいるのです」という言葉が私の胸を突き刺した。
そうか、私は四十七年という長い年月を、「なにをしているのか分らず」に過して来たのか。まことに、わが身に愛想がつきる思いであった。(p341)

私は一巡して、至れり悉せりに出来ているこの仮設備が今夜一晩だけの用に供するためだと聞いて驚いた。私なんかはミミッチイのかも知れないが、一晩だけとは勿体ないじゃないかと言ったら、働いていたアッシャーが、
「キャプテン、勿体あるのはソウル(霊魂)の獲得ですよ」
と言った。人一人が救われるなら、こんな会場設備ぐらいお安いものだとの気はくであった。まさにその通りだ。(p355)
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