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ネオリベ現代生活批判序説/白石嘉治・大野英士 [本]

「批判序説」の名の通り、問題の解決策をまことしやかに述べたものではありません。
2,30年間許してしまった、どっぷりつかって享楽を謳歌した結果を、私たちは克服していかねばならない。
権力が、グローバル企業が、富裕層が、オバマのようなものに望みを託してはならないし、保身に窮していては首が絞まるだけだと痛感しました。
キリスト(聖書)を信じるものからの「立場」や「信じるもの」の違いはあっても、弱いもの、除外され、排除され、苦悩するものと共に歩むための道しるべを頂いた。
沢山の読んでみたい本が見つかってしまった。



大学のなかに「学のある」者がいなくなれば、宗教的な迷妄、デマゴジー、ポピュリスムなどが社会にはびこってしまうでしょう。もちろん、大学で技術だけを学んでそれを悪用する、オウム真理教の幹部たちのような者もいるのですが。しかし大学がきちんと機能すれば、約半数の若者が学問=科学のおもしろさを知り、真理や神秘への畏敬の念を身につけることができます。そうすれば社会においても、「正義」や「公平」がまかり通りやすくなるはずです。これは確信とはいえないまでも、デリダのように「信仰告白」として、大学人なら誰でも言わなければならないことだと思います。大学の公共性は、エリートではなく大衆のための高等教育をできるだけ充実させることで保証されないといけない、ということです。(p219)
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