命に国境はない イラクで非暴力は実現するか/高遠菜穂子さん講演

コープ九条の会・神奈川 の主催でした。
北海道からの移動で疲れているのかな。真剣な報告でしたが、九条世界大会での笑顔が見えなかったのが気になりました。
90分でイラク戦争を語り、米軍の一方的な歪んだ報道を解き明かし、現地で何があったのか、何をしたのか、衝撃的な映像を含めて明確に示してくださいました。
米軍は破壊者であり平和の最大の阻害者だと改めて思わされます。

日本のマスコミのなんと非力な、いや権力の犬であることか。
バドル軍団によるスンニ派市民殺害のビデオを見せても、「難しすぎる」との答えはまだしも、「CNNが先に放送すれば」にはほとほと脱力したでしょう。それでもめげずにBBCに掛け合って放送に扱ぎ付け、日本で2ヶ月遅れで放送された との話は、情報を受け取ったのの責任を果たそうとする真剣な、何よりイラクで日々殺されていく市民に対する思いをみました。

講演中一度も笑わなかったし、ただ聞くだけの(虐殺された遺体のビデオや写真は平和ボケ国民には)聴衆にもめげない姿勢は感服しました。
講演を祈りで始め、祈りで終わられた。
拍手する気になれませんでした。我々の税金が米軍の資金になり、自衛隊が敵意を送り込み、イラクを破壊し、殺戮する。なにより耳を目を塞ぎ知ろうとしない国民。そして虚偽を振りまき「解放・自由・民主化」の旗手という幻想を植え付けるマスコミ。

私たちの問題です。

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